神の居る山が与えてくれる神秘的な体験、日本最高・最強のローカルスキー場|カムイスキーリンクス

カムイの自慢

KAMUI’S PRIDE

カムリスキーリンクスは旭川市内から車で30分という近さながら25本ものコースを持ち、その規模は道北エリア最大、北海道通の間では「日本最高・最強のローカルスキー場」などとも称されているリゾートです。

営業担当の方に聞きました。

「外国人のゲストに対して北海道の他のリゾートに絶対負けないぞ!というカムイスキーリンクスの自慢は何ですか?」

  1. 北海道内でも雪質は他のエリアでは真似できない程のサラッサラなパウダースノーで絶対の自信があります!
  2. 山頂から一望できる樹氷並木や石狩平野の絶景は北海道の大自然を感じられます。
  3. リフト券はずっと1日券3,800円のまま!
  4. 日帰りスキー場として存在感はピカ一です。毎朝7時半までに更新される公式ホームページとfacebookで、気になる当日の降雪情報をお出かけ前にチェックできます!

カムイの魅力をもっと深堀するべく、旭川出身のプロスキーヤー浅川誠さんにお話しを聴きました。

Skier : Makoto Asakawa ph : kazumaru

浅川 誠 Makoto ASAKAWA

プロスキーヤー
 
幼少期からカムイで滑ってきたローカルであり、現在ではコースアドバイザーとしてコース開発にも携わり、カムイのアンバサダーとしても活動中。

海外のゲストにも伝えたいカムイスキーリンクスの奥深い魅力

もともとカムイは「神居山」と、神がいた場所として、古くから先住民族のアイヌの人々が守ってきた山でした。アイヌ文化では自然界のすべてのものに魂が宿ると考えます。そしてアイヌの人々は人間に重要な影響を与えるものを「カムイ」と呼びました。今もローカルたちがこの山をこよなく愛し大切に思う心が、ここにはあふれています。浅川さんもその一人です。


「旭川で生まれ育った僕にとって、カムイ山は小さな頃から遊び、滑ってきた、特別に思い入れのある山です。リンクスホテルやレジャー施設のある煌びやかなリゾートと違って、極めてローカルチックなアンダーグランドなスキー場なんだけど、ここで時と共に山を守ってきた人たちがいること、ここは僕らが誇るべき文化に根差している色濃い場所であることがリンクスの一番の魅力だと思います。

この山自体がアイヌの人々が遠い昔、暮らし、遊んでいた北海道の貴重な文化財なんです。それをスキー場として開発したわけです。ここが北海道を開拓し始めた中心で、ここにはそれを支えた先住民たちとアイヌの文化が根付いていて、時代の流れとともに今の姿になったということを、海外の方にもぜひ知ってほしいです。僕ら今、そんな歴史の色濃い貴重な場所を滑っているんだということです」

カムイの山で遊ぶ楽しさの原点を学ぶコースづくり

浅川さんがとっておきのことを教えてくれました。

「今、こんなプロジェクトを進めているんです。山の中腹のトドマツ、パンプス、林間コースと3つの上級者限定の非圧雪コースを、誰が行ってもアドベンチャーに楽しめるコースにリメイクします。カムイで山を遊ぶことの楽しさの原点を感じてもらいたいんです。

「これ本当にコースなのか?」って不安になるくらい野生の状態で、でも冒険心が駆りたてられてワクワクドキドキする。重要なところにしかフラッグが立っていない。でも絶対に迷子にはらならない。そんなオリエンテーリングの要素も入った遊びゴコロのあるコースが、

この冬には完成する予定です。海外の上級者でも、家族でも、来た人は誰でもきっと喜んでくれるはず。「おもしろかった~」って言って笑顔にたくさん会えると思っています。ぜひカムイに来てください!」

このアドベンチャーな仕掛けがされる3コースは「林道」脇のゲートから入り、ゴンドラ山麓方向に下りる未圧雪ツリーランコース。コースの中には立木や倒木、大きな段差や凹凸などがあり、地形が豊かです。

Skier : Makoto Asakawa ph : kazumaru
レベルコース長最大斜度
トド松上級800m30 °
バンプス上級1100m30 °
ツリーラン上級1200m30 °

滑る場所としてのカムイスキーリンクスの顔

カムイスキーリンクスの顔ともなっている黄色のカムイゴンドラ(2327m)の架かる山頂(751m)から広がるコースは25本、標高差601mを下るFIS公認の本格コースから、ゲレンデ内にありながら自然のままの地形の中でパウダーを楽しめる非圧雪コースまで実に多彩。スキー場の面積は約400haの中で、初級者向け32%、中級  36%、上級 32%とバランスのとれた構成です。

そして、ゲレンデ全体の32%も開放されているパウダーフィールドは、8本もの非圧雪コースとなってゲレンデ上部に広がっています。広大なツリーランフィールドや最大斜度30°を越えるSteep & Deepなパウダーが満喫できる上級者限定コースもあり、さらには期間限定の林間深雪スポットまであり、パウダーハンターにはたまりません。同じ北海道内でも内陸で低温地帯という地理的条件のため、カムイの雪質は他のエリアよりもさらにサラッサラなパウダーなのです。

「滑る場所としての魅力は、コースバリエーションの豊かさです。全体的にテクニカルなコースが多くて、上級者にとって滑り応えたっぷりです。カムイは難易度のけっこう高い上級者向けスキー場っていうイメージがあると思います。実際、海外からのゲストも上手な人が多いし、ニセコや他のメジャーなスキー場を滑ってきた上級者がカムイに来ていると感じます。

でもカムイでは滑らない人でもゴンドラに乗って山頂からのすばらしい景色を楽しむことができます。山頂レストランの美味しいピザを食べながら景色を見るのが海外ゲストに人気です」。(浅川)

浅川 誠さんのセレクトするKAMUI must ride!

カムイのゲレンデで「ココは滑らないと!」というおススメのコースBest3を浅川さんに聞いてみました。

No.1 ゴールド3・2・1

1位はゴールドコース。上から第3・第2・第1ゴールドと繋がっているんですが、ここはリンクスに来たら絶対に滑ってほしいです。ど真ん中のコースですが、朝イチねらいできれいなグルームバーンで整備されている中をかっ飛ばす。幅広で斜度感もあるし、きれいな景色も丸見えだし、スピード感もあるし、そこは朝イチ絶対です。パウダーだけじゃない楽しさをリンクスでは知ってほしい。圧雪されたバーン、でも決してアイシーじゃないし、気温が低くてすごく細かく引き締まった雪でエッジの噛む感じがすごく気持ちいい。滑りの楽しさの本質は非圧雪のパウダーだけじゃないってことを知ってほしいですね。

レベル全長 最大斜度
ゴールド3 (圧雪)中級 900m 22°
ゴールド2 (圧雪)中級 1200m 30°
ゴールド1 (圧雪)初級 900m 18°

カムイのメインコースのゴールド3は山頂部分で綺麗な樹氷や雄大な景色が楽しめます。ゴールド2は最大斜度30°と急斜面の変化もありスピードが一気に加速、ゴールド1はボトム部分で林間コースになります。

No.2 ロイヤル上級・中級

山頂付近の非圧雪コースのロイヤルコース。中級と上級があって、雪が降ったら大いにパウダーチャンスがあります。斜度もあるのでSteep&Deepなライディングも期待できますよ。

ロイヤルAdvanced 上級/非圧雪/全長800m/最大斜度28°

ロイヤルIntermediate 中級/非圧雪/全長700m/最大斜度28°

No.3 ディープパウダー&フレッシュパウダー

もともとあった左側のカムイ山の第5リフトエリア。斜面や雪の状況によりますが、オープンしていたらぜひ滑ってほしい。

ディープパウダー  上級/非圧雪/全長800m/最大斜度32°

第5ペアリフト横のゲートから入ることができる期間限定の林間深雪スポット。ここでしか味わえない素晴らしい「極上パウダースノー」が楽しめます。

フレッシュパウダー 上級/非圧雪/600m/最大斜度30°

林道から入ることができる期間限定の林間深雪スポット。カムイ名物のパウダーを気軽に楽しめるコース。

カムイに来たらこう滑りたい! おススメのルーティーン

カムイのゲレンデを効率よく最大限に楽しむための、「浅川流」おススメ滑走ルーティーンを紹介します。

「朝イチ、ゴンドラで山頂に上がってゴールドコースを上から3・2・1とまず滑ってもらいたいです。そしてロイヤルやディープ・フレッシュパウダーコースを回す。ここは滑らないと! の3コースを回すのが僕のおススメルーティーンです。 他には、白樺というコースがあるんですけど、ここはぜひ滑ってもらえると気持ちいいです! 斜面変化もいいし、FIS公認の歴史のあるコースなので、ぜひ滑ってほしい。

カムイにはレーサーやファットスキーの人、いろんな人がくるんですけど、まずは朝イチは圧雪バーンで足慣らし、ウォーミングアップをした後に、どんどん非圧雪のパウダーやツリーランとか、自分の好きなコースに行くといいと思うんです。

ノートラックを滑りたい!って焦って朝一番に飛び込むよりも、最初にウォームアップしてから行ったほうが体も動くし目も冴える。自分がリンクスでゲストを案内するときも斜面にどんなに新雪が積もっていても、まずは必ずゴールドを1本、2本滑ってもらい、そこから好きなことをしましょうって言います。そこからどんどん行きたいところに行って、最後は山頂からきれいな夕日を眺めながら『リンクス最高だったな』って終わる。これが一番!だと思います」。

カムイを最高に満喫できる時期は?

「道北なので雪質は12月オープン当初からいいです。特にオープンから一カ月いっぱいくらいは極端にいい。ただ日照時間が極端に短いので3時くらいに暗くなっちゃったりします。そういったことも考えると、リンクスのベストシーズンは2月頭だと思います。

なぜかというと寒さも、雪質も、冬山の厳しいところも、いいところも全部見えるから。その頃はちょうど3時くらい、滑り終わる頃に夕日も沈むので、トータルにリンクスを満喫するには一番いいんじゃないかな。それに2月の頭は一番厳冬期なので、サンピラーを観れるチャンスもあります。サンピラーは、太陽柱ともいわれていて、空気中の氷が太陽を浴びてキラキラ光る現象ですね。これが見られるのは貴重です。

ゲレンデを楽しむのがメインというなら、一般的にはクリスマスから1か月くらいが雪がよくて楽しいんじゃないかな。3月の第2週くらいから徐々に暖かくなって、一気に春になり、雪もシャバシャバになっちゃうので、早い時期がいいでしょうね」。



カムイに来たらこれをしないと!

カムイを訪れたなら標高751mの山頂からの景色は絶対に見るべきでしょう。樹氷並木や石狩平野は北海道の自然の美しさと雄大さを感じられます。

「大雪山からの雪解け水が旭川の出口で1本にまとまって石狩川という北海道で一番大きな川になる、その始まりがカムイコタンという場所なのですが、山頂から、その石狩川の始まりと石狩平野の雄大な景色が見えるんです。そこからの夕日がめちゃめちゃきれいに見えるんです。

山頂から石狩川の始まりの景色を見ながら、晴れていれば沈んでいく美しい夕日が眺められる。それが今でもカムイの一番の魅力だと思う。気温や状況がよければ、空から光の柱が降りてきたように見える神秘的な現象のサンピラー(太陽柱)も見えるんですよ!」

カムイに来たらこれを食べないと!

山頂レストラン「Trattoria & Pizzeria Monte751」は暖炉のある落ち着いた雰囲気で山頂パノラマを眺めながらゆったりと過ごせます。センターハウスのレストランは、旭川ラーメン他、懐かしい手づくりの味を楽しむことができる500席以上もある大きなレストランです。

浅川さんのおススメはセンターハウスの「キング・オブ・カムイ」という超大盛りカレー。ルー&ライス大盛り+カツ+コロッケ+目玉焼きつきというビックリメニューです。そして、山頂レストランのパスタやピザ。とても美味しいそうです。

関連スキー場

カムイスキーリンクス

  • コース

    25

  • リフト

    6

  • 最長滑走距離

    4,000m

  • 最大斜度

    35°

2023年12月上旬 ~ 2024年3月31日※積雪状況により変動あり

  • 月ごとの平均積雪量
  • ※過去3年間の平均データ
  • 12月

    51cm

  • 1月

    67cm

  • 2月

    87cm

  • 3月

    81cm

  • 4月

    11cm

  • 月ごとの平均積雪量
  • ※過去3年間の平均データ
  • 12月

    51cm

  • 1月

    67cm

  • 2月

    87cm

  • 3月

    81cm

  • 4月

    11cm

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